はんこ屋さんのお店はもともと父親が始めたのですが、むかしは観光地の民芸品もちゃんと地元で作ったものが多かったと思います。

でも今は仕入れ単価の安い輸入品にやられて基本的にこういう商売をやっている人って国内にはほとんどいなくなっていると思います。

でも観光のお客様のおもてなしって、やはりその土地の物産でやりくりするのが基本だと思いますので、はんこ屋さんはなるべくそれを貫き通そうとしています。

本当は自分がお店に出ずに工場のほうでずっといろんなものを作っていられればもうちょっといろんなものを作れるかな?と思いますが、

諸事情があってお店番も製造も両方やらなければならない状況です。

昨日、自分たちの時給っていくらくらいになってるんだろうとちょっと計算してみたらざっと300円くらいでしたねw

時代の流れに逆らった商売をするとこうなるのか~と、つくづく思いました。

はんこ屋さんの彫るはんこも平均単価8000円くらいで決して安くないように見えますが、版下を手書きし、彫刻も手彫りでやっての値段です。

松本市内の立派な店構えのはんこ屋さんでつげのはんこの値段を見てきたことがあったんですが、

そのお店ははんこの製造に三つのパターンがあって①完全に機械オンリーで彫るはんこ8000円 

②荒彫りを機械でやって仕上げのみ手作業12000円 ③完全手彫り16000円という感じでした。

はんこ屋さんのお店に較べると高額に思えるかもしれませんが、ここのお店もぜんぜん高くないというのが自分の意見です。

じゃあなんでそんな安い値段で儲からない商売を朝から晩までやっってんの?と聞かれるかもしれませんが、

それははんこ屋さんがサムライだからです。

なんちゃってー!!